鳥取地裁で2日に判決があった鳥取県米子市で起きた強盗殺人事件の裁判員裁判で、裁判員を務めた30代の会社員男性が毎日新聞の取材に応じた。被害者が2人のため、裁判員裁判で初めて死刑求刑の可能性があったが、求刑は無期懲役。判決も同じだった。男性は「裁判から離れた今、遺族、被告それぞれの立場を考えると胸が締め付けられる」と複雑な心境を吐露した。
男性は選任前、「不安しかなかった」と振り返る。だが、実際に法廷に出て、報道では知り得なかった証拠や資料などに目を通し、被告や遺族の話を聞いた後は、「『もし死刑が求刑されたら』とかいったん迷いが出たら、裁判員の責務が果たせない」と覚悟ができたという。「被告の立場を理解したうえで、遺族の悲しい気持ちも分かった。でも、それにとらわれすぎると迷いが出る。公判を重ねるうちに、すべてを公平に見ようと思うようになった」と話す。 延べ3日間の評議では、裁判員同士で量刑に関する疑問などを打ち明け、裁判長に質問するなどしたという。 裁判終了後、地裁から、心のケアのための相談電話の番号が書かれた紙を渡された。男性は「自分には必要ない」としながらも、「裁判員によっては、1人の生を終わらせてしまうかもしれないことに、恐怖を感じていたかもしれない」と思いやった。【宇多川はるか】 【関連ニュース】 裁判員裁判:初の「心神喪失で無罪」主張 東京の放火事件 裁判員裁判:強殺事件の被告に無期懲役判決 鳥取地裁 裁判員裁判:裏切られた 保護観察中に窃盗、実刑に 裁判員裁判:検察側は無期懲役求刑 鳥取強殺事件 サンデーらいぶらりぃ:小林 照幸・評『死刑の基準 「永山裁判」が遺したもの』堀川惠子・著 ・ チリの地震、太平洋で津波の可能性…気象庁(読売新聞) ・ <名古屋市地域委>公募委員40人当選…有権者参加8.7%(毎日新聞) ・ 「日医のすべてを懸けて反対」―「特定看護師」創設に羽生田常任理事(医療介護CBニュース) ・ <白馬モーグル大会>協賛有無にかかわらず「JAL杯」で開催へ 来月11日(毎日新聞) ・ <防水携帯電話>水害で無線機水没を受け購入(毎日新聞)
by 1fajfne93w
| 2010-03-06 15:53
|
カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||